基本情報技術者試験とは?どんな書籍でどうやって勉強をすればいいの?2024年試験の合格経験者が語ります

手っ取り早く何の教材を使ったか知りたいだけの方へ

目次

はじめに

2024年の基本情報技術者試験に合格するまでに私が行った勉強方法と教材を紹介します。 まず筆者のプロフィールを軽く紹介させていただきます。ゲームエンジンなどは大学の頃から触れていて、少しプログラミングができて、PCに関しては多少の知識はあった方だと思います。しかし、ネットワークやらセキュリティやらクラウドやらDBやら、その辺りのIT系の知識や経験は全く無い状態でした。

そして、少し前にIT企業に転職することになりましたので、基本的な知識をインプットしようと考え、基本情報技術者試験の取得をしようと決意しました。IT企業でエンジニアとして仕事をする上で、少なからず話が理解できるレベル、打ち合わせで何を話しているのか理解できるレベル(理解できないことは何が理解できなくて、何をどう調べれば理解できるかが判断できるレベル)までは最低限必要だと考えました。

基本情報技術者試験はこれさえやっておけば十分とまでは言えませんが、第一ステップとして多くの知識を得ることができ、理解しておくことで仕事でのコミュニケーションの助けになるものだと感じています。合格後、実際に業務をしている中で日々感じています。

「基本情報」と検索すると「意味ない」や「簡単」など、ネガティブなワードが出てきたりもしますが、少なくとも私は「意味ある」し決して「簡単ではない」と感じています。しかし、しっかり対策をすれば超えられる壁なので安心していただければと思います。

基本情報技術者試験とは

基本情報技術者試験はITに関する基本的知識と技能を持っている事を証明することができる、経済産業省認定の国家試験という位置づけになります。試験は「IPA 独立行政法人 情報処理推進機構」が主催しており、CBT(Computer Based Testing)方式で、全国各地でいつでも受験することができます。(と、言われていますが、私の住んでいる地域では休日はどこも結構予約が埋まっていて予約を取るのに苦労しました。。)

合格者の水準として下記が満たされていると公式に記載されています。

IT全般に関する基本的な事項を理解し、担当する活動に活用できる。
1. 上位者の指導の下に、IT戦略に関する予測・分析・評価に参加できる。
2. 上位者の指導の下に、システム又はサービスの提案活動に参加できる。
3. 上位者の指導の下に、システムの企画・要件定義に参加できる。
4. 上位者の指導の下に、情報セキュリティの確保を考慮して、システムの設計・開発・運用ができる。
5. 上位者の指導の下に、ソフトウェアを設計できる。
6. 上位者の方針を理解し、自らプログラムを作成できる。

引用|基本情報技術者試験 | 試験情報 | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

このように、これからシステム、ソフトウェア開発に携わりたい方には合格しておきたい試験であることがわかります。

勉強の方法

あくまで私のやり方に過ぎませんが、私が勉強をする上で意識していることは下記の流れです。

1. 理解
教材を読む。この時点では用語などを覚える事は意識せず、概念や流れの理解を目指します。「こんなものがあるんだ」、「こんなことができるんだ」というレベルで理解をしながら教材を読みます。私の場合はこの時点でとりあえず書籍を1巡します。

2. インプット
格好つけてカタカナで書きましたが、暗記のことです。理解ができていると暗記がしやすいです。全く意味のわからない物事を覚えるよりも、具体的なイメージを沸かせながら暗記することで覚えやすいと考えています。事項で紹介する書籍には暗記するべきポイントなども載っているので、暗記する箇所を意識しながら2巡目以降読んでいくと良いかと思います。

3. アウトプット
過去問や演習問題を解いて理解度を測ります。「理解できていない部分」と「暗記できていない部分」がわかるので、問題を間違えたらしめしめです。そこをひとつずつ身につけていけば確実に合格に近づきます。

この1~3の流れを何度も繰り返していきます。

勉強に使った教材

これで間違いなし。

■「令和05年 イメージ&クレバー方式でよくわかる 栢木先生の基本情報技術者教室 [ 栢木 厚 ]」

科目Aの内容が網羅的にカバーされた内容になっており、それぞれの章がIPA公式のシラバスに準拠した内容となっています。また、科目Bを解くための基礎知識も身につけられるので、学習を始めるに当たっての最大の武器になりました。

理解とインプットだけでなく、章ごとに確認問題があるのもGoodポイントです。


続いて科目B対策として、多くの演習問題と解き方を解説している書籍をご紹介します。

■「情報処理教科書 出るとこだけ!基本情報技術者[科目B]第4版 (EXAMPRESS) [ 橋本 祐史 ]」

科目Bではプログラムを読み解いて回答をする問題が出題されます。それも1問あたり5分程度しか掛けられない時間配分なので、練習しないときつかったです。本書籍では「トレース」という手法でプログラムを読み解く方法を解説しています。プログラミングが苦手な方も書籍内の演習をやればかなり慣れると思うので科目B対策はこれで十分だと思います。

CBTになり科目Bの出題形式が変わったことによって、公開されている過去問の問題数が少ないのが現状です。なのでこの書籍の豊富な演習問題を練習する事をおすすめします。

(公開されている過去問が時間内に余裕で解ける方には必要ないかもしれません。)


最後に過去問問題集として、

■「基本情報技術者試験ドットコムの過去問道場」

webで過去問ができるので、通勤通学中などにスマホで過去問がポチポチ解けます。(計算問題などは紙がないとできないですが。。)

サイトは下記になります。 基本情報技術者過去問道場|基本情報技術者試験.com

終わりに

最後まで読んでいただきありがとうございました。主観が多い内容となってしまいました、また別記事で基本情報技術者試験で扱う内容について少しずつ更新していこうと思います。

ご意見・感想等ございましたらコメントをいただけますと幸いです。